2015年1月3日土曜日

10年前の自分からの手紙

高校の時に学年皆でタイムカプセルを埋めた。その時に手紙を書いたのだが、テーマは「28歳の自分宛ての手紙」だった。
先日同窓会があったのだが、タイムカプセルを開けてその手紙と対面したのだった。

読んでたら、青臭い。でもなんだか胸が熱くなってしまったので、恥ずかしげも無く転記しようと思う。




こんにちは、私は18歳の私です。明日は大学試験やのに、こんな手紙を書いてます(笑)落ちたら私のせいです、ごめんなさい。


ふざけてる。結局、その大学試験には落ちてしまうのに。それどころか、受ける大学受ける大学、全て落ちてしまうというのに。




ところで、どうですか?あなたは今、幸せですか??てか、生きてますか?(笑)生きてて、かつ幸せであることを願います。


何とか生きてる。幸せかどうかと言えば、どうだろう。




でも、私のことだから、28歳になっててもイロイロ悩んでるのかなぁ?もし一つでも悩みを持ってるなら、言いたいことがあります。
まず、小学校中学校のことを思い出してみてください。あの時はいっぱいしんどかったね、辛かったね。そりゃ楽しいこともあったけど、本当に辛くて毎日泣いてたなぁ…あれからちょっとの時間しか経ってないのに、18歳の私はその記憶が薄れてきています。

何が言いたいのかというと、辛いことや苦しいことはいつか必ず終わるってこと。あがいてもがいて、暗い穴から這い上がることが出来るってこと。そりゃお金とか、環境とかが関わってくるかもしれないけど…でもいつかきっと信じて足掻けば道が見えてくる。それが高校生活で得た大発見だと18歳の私は思ってます。人間って賢いから、嫌なこととか忘れるように出来てる。
でも、どんだけ年取ってもこの発見は忘れないようにしよう。頑張って嫌な場所から道を作ってきたこと、これは凄いことだから。私は凄い!

だから、負けるな。


読んでいると当時のことを思い出してきた。今から考えると子供の頃のことなんて鼻で笑えるくらいのことかもしれないが、閉鎖された学校や家庭といった空間では耐え切れない程苦しかった。そして手紙を書いてた時も、これからどころか明日もどうなるか分からない状態だった。でも例えどんな自分になろうと、少しでも生きる力になるようにと精一杯励ますつもりで書いたのだった。




〜中略〜


最後に大切な人達のこと。あなたは今、周りの人達のことをちゃんと考えられてる??酷く扱ってたら、アホや!
色々あったけど、今の私の大切な宝物は家族と友達です。でも今の私はバカでガキだから、素直になれません。
そうだ、今約束します。これから大切な人達のことを、素直に大切にしていく。「あの時ああすれば良かった」なんて28歳の私に後悔させないようにします。
他人だけじゃない。28歳までの私も大切にして、幸せにします。絶対絶対約束します。どうだ。

さあ、38歳の自分へは何を約束する?



約束は守れていなかった。周りの人達を大切には出来ず、そして後悔も多い。

幸せにする、なんて見栄を切ってるけどどうなんだろう。もう一度考える。今、幸せなんだろうか。何をしても何処へ行っても、どんなに沢山の物を手に入れても、完全に満たされる瞬間は無い。きっと、そんなものだろうけど。




このタイムカプセル、更に10年後の自分に対する手紙を書いて埋めて、また10年後に掘り出すらしい。
何を書こうか、とペンを握る。

10年後はどうなっているだろうか。母が亡くなった歳を超えてしまうので、生きているかどうかも分からない。病気になっている確率は高い。グズグズしながら歳だけ重ねて、ただ若さと勢いを失うだけで、絶望しながら過ごしているかもしれない。なんなら路頭に迷っているかもしれない。

38歳の私へ〜
書き出していると、ふと10年前の自分と重なった。10年前の自分も最悪の結果が頭をよぎった。想像したのは、結局大学に行けず、酷い男に騙されボロボロになって、路頭に迷い、今にも自殺しようとする28歳の自分の姿だった。
それに比べると、今は、まぁまぁ幸せか。10年間色々あったけど、私にしては良く頑張った。


続きを書いた。守れなかった「人を大切にすること」を約束しなおした。
そして10年後の自分が例えどんな自分になっていようと、精一杯励ましてあげようと思い、手紙を書き終えた。